手・指のしびれ

手や指のしびれは、

首が原因であることもあればや肘や手首に原因のあるものまで様々です。

原因がどこにあるかによって治療のアプローチも異なってきますので、しっかりと鑑別を行い適切に治療する必要があります。

交通事故のむち打ち（ムチウチ）をきっかけに手や指にしびれが出る方もおられます。

首からくる手や指のしびれは原因として多いものになります。

整形外科など医科ではまず一番に首のレントゲン撮影をすることが一般的です。

これは頚椎から神経や血管が腕や指に向かって走行しており、

そこになんらかの原因で圧迫が起こるとしびれの症状として出現します。

頚椎椎間関節の炎症や変形、椎間板ヘルニアなどが圧迫の原因として考えられます。

手やしびれの原因となる頚椎は反射のテストや痺れの場所によっておおよ予想がつきます。

デルマトームと呼ばれる感覚神経の図に沿ってしびれの症状が出る事が多いので、治療の参考となります。

その他にも胸郭で血管や神経が圧迫されたり、肘や手首で圧迫されたりする事もありますので、徒手的な検査やテストを用い可能性の高い部位よりアプローチしていきます。

整形外科などのレントゲンではストレートネックといい頚椎の正常な前弯が消失していると指摘される事があると思いますが、これらは直接的にはしびれの原因でない事が多いので特に気にする必要はないでしょう。

【ストレートネック】

正常、脊椎は横から見た（矢状）面では頚椎と腰椎に生理的前弯がありますが、ストレートネックとは頚椎の前弯が消失した状態です。

逆に後弯している方も稀におられますが、

レントゲン撮影時の姿勢などにより写り方も様々ですので、当院では一つの参考所見程度と捉えています。

（レントゲン撮影は医師の指示のもと行われますので、希望の方は医科を受診ください。）

施術方法は原因により様々でありますが、

基本的には関節や筋肉のストレス（負担）が最小限になるような、体づくりをしていく事だと考えています。

手や指の痺れは前述の如く、神経や血管の圧迫によるものが多いのでそれらの圧迫の原因の大本になっている姿勢の改善や体幹筋力による支持性の向上などがポイントになってくると考えています。

多くの患者さんが対症療法と合わせ姿勢の改善を行う事により、

症状の軽減もしくは改善が見られています。

患者さん自身による生活改善も重要な要素になってきますので、ぜひ一緒に症状の改善に努めていきましょう。