腰椎分離症・分離すべり症
- 腰椎分離症と診断された。
- すべり症と診断された。
- スポーツ時に腰が痛い。
- 一回の衝撃で腰痛が出た。
- 腰を反ると痛い。
腰椎分離症・分離すべり症といった疾患を聞いたことがあるでしょうか?
まず腰椎分離症とは、
腰の疲労骨折の一種で、成長期に繰り返し腰椎に物理的ストレスが加わり腰椎のつなぎ目に亀裂が入っている状態をいいます。
分離すべり症とは、
分離症が進行したもので、腰椎が(多くは)前方にすべっている状態をいいます。
いずれの場合も成長期に起こる疾患であり、大人になって(骨端線が閉じてから)から発見された場合は分離部やすべり部の根治は難しく、早期発見・早期治療が大切になってくる疾患です。
(画像 日本整形学会HPより)
※変性すべり症は女性の閉経後に多く、脊柱管狭窄症様の症状(間欠性跛行=長い距離は歩けない、下肢の痺れなど)が出現します。
腰椎分離症とは?【彦根市 かがりの整骨院】
腰椎分離症の約90%が第5腰椎(腰の骨は5つある)に起こります。
日本人の腰椎分離症発生率は約6%ですが、スポーツ選手に限ってみるとその発生率は約30%になるとの報告もあります。
ゆえに、成長期(10代)の発生が最も多いとされています。男子に多いとされていますが、女子にも十分起こり得る疾患ですので、男女差による有意差は考えなくても良いと思います。
骨のステージにより分離部が癒合する(骨がくっつく)確率が変わってきます。
また、若ければ若いほど分離症からすべり症に移行する確率が高まるので早期発見が非常に重要です。
腰椎分離症の診断【彦根市 かがりの整骨院】
分離症・分離すべり症の診断には画像診断が必須です。近年ではMRIによる診断が一般的です。
レントゲンにより発見された時は終末期である事が多く、分離部の骨癒合が期待できない時期です。
ですので、MRI完備の病院受診が必要になります。
かがりの整骨院では腰椎分離症・すべり症の治療は病院での確定診断後に行っています。
(単純な炎症の場合は1週間程度安静にして良くなるので、場合により当院にて加療後対診とする場合もあります。)
安静固定が骨癒合で最も大事な事ですが、それ以外にできる事もあります。(詳しくは後述します。)
一部、
・分離症は一回の治療で良くなる!
・骨盤の歪みを整え分離症を改善!
など誤った情報や過大広告を良く見かけますが、情報の精査が必要です。
初期の分離症があるかないかはMRIなどの画像でしか判断できず、
もし、手遅れになり分離部が癒合しなかった場合は分離部に炎症が起きやすくなり、腰痛を繰り返す体になってしまいます。
コルセットによる固定期間や運動中止は辛いものがありますが、甘い広告に騙され適切な医療が受けれずに後悔するより、将来の為の時間と捉え、できる事を頑張ってやっていきましょう。
かがりの整骨院での施術方法【彦根市 かがりの整骨院】
かがりの整骨院では確定診断後の治療や分離部に骨癒合の見込みがない腰椎分離症に対しては、症状(痛みや痺れや再発)が出ない様に完治を目指した施術を行います。
(この場の根治は骨癒合であり、完治とは症状が出ない体の事をいいます。)
具体的には、
・胸郭の柔軟性の獲得
・股関節の柔軟性の獲得
・体幹筋力の向上
が挙げられます。
手技とEMSやメディセル、超音波などの物理療法を組み合わせ完治を目指します。