背中の痛み

背中の痛みは様々な疾患で出現します。

内科的な疾患で痛みが出るものもありますが、その多くは発熱や耐え難い痛み、嘔気などの症状も出てくる事が多いので、

ここではそれらを除いた背中の痛みについて解説していきたいと思います。

（内科的な疾患などの鑑別が心配な場合はまず医師による診察をお勧め致します。）

 

背中の痛みで多い場所は肩甲骨の間の痛みです。

その他にも肋骨部の痛みを背中の痛みとして表現される方もおられます。

大まかに痛む場所を患者さんより聞き出し、おおよその原因を予測する事から施術は始まります。

肋骨部の背中の痛みであれば、発症起点などから肋骨損傷が疑われればエコーで患部の観察を行います。

 

咳やくしゃみなどで痛みが増強すれば肋骨・肋軟骨・肋間筋などが由来の痛みの可能性が高いです。

 

肩甲骨間であれば、頚肩部からの放散痛や胸椎の関節損傷などを疑い検査します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外傷性の痛みを除いては症状の根本原因は姿勢である事が多いです。

骨盤が後傾すると、その上に乗る背骨が全体的に丸くなり猫背の状態になります。

猫背になるという事は背中側の筋肉が常に引っ張られています。

引っ張られ続けている筋肉は収縮しないので血流不全に陥っており、閾値（痛みを感じるレベル）が低下し痛みを感じやすくなります。

また、肩甲骨間の痛みは鎖骨付近の血管の圧迫により放散痛として引き起こされる事が多いので、正しい検査・評価が必要です。

 

前述致しましたように、

痛みなどの根本的な原因をしっかりと鑑別して施術を行う事が大切です。

単純に患部に電気を当てたり、筋肉を緩めたりするだけでは一時的な効果しか得られません。

内科的な疾患も念頭に置きながら慎重に検査を進める事が大事です。

整骨院や無資格整体などで起こる施術事故の多くは見逃しを含む判断の誤りです。

当院では内科疾患やその他当院で取り扱うべきでない疑わしい場合などは対診を行うなどリスクマネジメントを徹底しております。

お困りの際はご来院ください。

（当院における骨盤の歪みに対しての考え方は、筋肉・筋力のアンバランスによる可動域の左左右差や前後差と捉えており、便宜上歪みと表現させて頂いています。）